スパスムシステム
(SPUSM System)とは?
スパスムシステム【Sewage Purification Useing Soil Microorganism System】とは、微生物を使った汚水浄化方法です。
大きな施設から、個人住宅まで
生活雑排水全般を処理します
土壌浄化法(スパスムシステム)とは、地表1mくらいの土壌に生息している土壌動物や土壌微生物、植物の根などを活用、また、土壌そのものが持つ物理的・化学的性質を利用した汚水汚泥の浄化工法です。
この土壌浄化法は、生活雑排水全般を処理することができます。
農村集落下水道、公共下水道、学校浄化槽、食品加工場、給食施設、農業関連などの規模の大きなものから、個人住宅や別荘などの小さなものまで対応が可能。すでに多くの実績を持っています。


スパスムシステム(土壌浄化法)の特徴
- ■低コストで優れた環境保全を実現
- 設備の構造が簡便で、建設コストが安価です。
- 汚水を発生源またはその付近で分散処理するので、下水道建設などの場合、管水路はとても短くてすみます。
- 電気代が極めて安く、省エネルギー型です。
- 汚泥の発生量が少なく、処分費も安価です。
- 維持管理が簡単で、高級技術を必要としません。
- 土壌で被覆しているため、悪臭や泡の飛沫などの2次公害がありません。
- 上部がコンクリートでなく、芝生を植栽するなどして緑地となります。
- 処理水質が極めて優れています。
- ■総除去率95%以上という排水高次処理
- 排水には、様々な物質が含まれています。そして、その中には環境を汚染する物質が含まれていることも少なくありません。水環境を守っていく上で、水質汚濁の大きな原因となっている生活系の排水の浄化処理は、とても大切です。
スパスムシステムで処理をした生活雑排水を測定したところ、下の表のような結果が得られました。
土壌トレンチ法による生活雑排水の処理効果の例
| 項目 |
BOD |
COD |
SS |
全窒素 |
全リン |
流入水
(mg/l) |
最小 |
47 |
18 |
31 |
1.4 |
0.2 |
| 最大 |
853 |
361 |
2,650 |
12.8 |
10.9 |
| 平均 |
356 |
141 |
425 |
4.2 |
1.9 |
スクリーン槽
流出水
(mg/l) |
最小 |
39 |
23 |
8 |
1.1 |
0.1 |
| 最大 |
555 |
208 |
254 |
2.6 |
5 |
| 平均 |
169 |
73 |
48 |
2.0 |
0.80 |
| 除去率(%) |
52.5 |
48.2 |
88.7 |
52.4 |
57.9 |
放流水
(mg/l) |
最小 |
0.5 |
0.6 |
1.0 |
0.03 |
0.00 |
| 最大 |
3.7 |
3.8 |
36 |
1.4 |
0.13 |
| 平均 |
1.4 |
1.7 |
8.9 |
0.64 |
0.04 |
| 除去率(%) |
99.2 |
97.7 |
81.5 |
68.0 |
95.0 |
| 除去率計(%) |
99.6 |
98.8 |
97.9 |
84.8 |
97.9 |
(平成3年3月 環境庁水質保全局 生活排水対策推進計画策定資料集 129頁より)
【BOD】:微生物などが水の汚れを分解するときに消費される酸素量。
【COD】:薬品などを使い、化学的に水の汚れを分解するときに消費される酸素量。
【SS】:水中に浮遊・懸濁している直径2mm以下の物質の量。
【窒素・リン】:本来は動植物には欠かせない栄養素。過剰に供給されると水質が悪化する。
水の汚れを分解するときに消費される酸素量であるBODとCODをみると、流入水の数値と放流水の数値に大きな変化が見られます。除去率は、BODが99.6%、CODは98.8%。また、水中に浮遊している物質の量であるSSでは、除去率が97.9%。全窒素は84.8%、全リンは97.9%という除去率。
スパスムシステムは、生活雑排水や浄化槽放流水を高次処理する装置として、その威力を発揮します。
-
- ■膨大な研究データとノウハウから生まれた土壌浄化法
- スパスムシステムは、数十件の工業所有権、5万件の著作権、35年間の試作研究データ、実績によるノウハウで構成されています。
※これらの技術は、新見正氏開発によるものです。

なぜきれいになるのでしょうか
スパスムシステムは、表面張力と圧力の関係で液体が流動する「毛管サイフォン現象」により汚水を浸潤、土壌の微生物などや植物根を活用して処理します。
土壌浄化法には、2種類あります。一つは、毛管浸潤トレンチ方式。もう一つは、土壌被覆方式です。
スパスムシステムは、この2つの方式を基本として、さまざま組み合わせで多くの装置が開発されています。
大きな施設から個人住宅などまで、組み合わせを工夫することで現場にあった装置を設置することが可能です。
- 毛管浸潤トレンチ方式 [ 汚水を土に入れる技術 ]
土中に穴あき管を埋めます。ここに、汚水を導入。土の中でゆっくりしみ込ませてゆきます。しみ込んでいく間に、土壌にすんでいる生物たちが汚水を分解、処理してくれます。
- 土壌被覆方式 [ 汚水に土を被せる技術 ]
沈殿槽や浄化槽などの上部を土で覆うことで悪臭を防ぎます。また、汚泥の発生量がとても少なくなります。
- 毛管サイフォン現象
「毛管サイフォン現象」とは、表面張力と圧力の関係で、液体が流動する現象です。液体に細い管をたてると、表面張力で管内の水位が管をたてた液体よりも高くなります。そして、その管を曲げることで管の端のそれぞれの圧力に差が出て、液体が流れ出すという現象です。
スパスムシステムは、この現象に着目。土中に設置した装置で汚水をこのサイフォン現象より浸潤させます。これまで汚水の浄化方法として使われてきた重力浸透や蒸発・拡散の方法とは違い、地下水汚染や悪臭などの心配は全くありません。
